プロ野球に学ぶ“ダメ上司の法則”──あなたの職場にもいる、あの監督タイプ そこにヒントが

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野球を見ていると、職場の光景が浮かびます。

プロ野球の世界には、一般企業と共通する点が多い。
リーダーの判断の悪さ、データを使いこなせない上層部、パワハラ、若手のモチベーションの低下、世代間のすれ違い……。

会社と同じことが球場で繰り返されている。

職場では、ストレスが募り、感情的になり客観的になることができないが、ファンとしてプロ野球を見ると、冷静に指揮官の判断の誤りが見えます。

プロ野球には参考になる材料がいっぱい。試合を考察することで、あなたの職場の解決方法が見つかるかもしれません。

🧭プロ野球は会社の縮図

一般企業の多くの経営者は、権力を維持するためイエスマンを周囲に集めがち。
有能な部下ほど恐れられて遠ざけられます。パワハラ的な空気が蔓延します。
まじめな社員が離職し、組織はじわじわと衰退していく。

外から見ればわかることでも内側にいると見えないもの。

プロ野球も監督やフロントの「俺のやり方」に固執し、選手やファンの声を聞かない。監督の思い込みの采配が続けばチームは崩壊していきます。

⚾昭和的マネジメントが残る球団の実態

セ・リーグのある球団では、監督が「戦う顔をしていない」として実績ある正遊撃手を二軍に降格させ、最終的に他球団に放出しました。

思い込みで二刀流の選手を内野手、外野手、投手と目まぐるしくポジションを変更。バンドの苦手な選手にバンドをさせて予想通り失敗。

選手には、おなかがいっぱいになると動けないとして白飯を食べさせない。根性や気力、精神論を何よりも重視。昭和のパワハラ指導が脈々と受け継がれてきました。

これではチームが一つにまとまらない。
選手への押し付け指導、ポジション変更の乱発、根性論重視――。
結果は昨年まで3年連続最下位。監督が代わった今季もBクラスでした。

球団の観客動員数は過去最高

それなのに球団の観客動員数は過去最高の250万人。スタンドには若い男女も多い。サカナクションの山口一郎さんも熱心に駆け付けていました。
なぜか。

「上から理不尽を押し付けられながらも、懸命に自分を貫く」――そんな姿にファンは自分自身を重ね、励まされているのかもしれません。

ファンの屈折した心理が監督や球団にこのやり方でいいんだと納得させてしまう。

それは一般企業でもあります。昭和の指導法やパワハラは、ある一定の人たちにノスタルジーを抱かせてしまいます。

合理的な職場実現の妨げになります。

💼人間の弱さが組織を停滞させる

データや戦術が進化しても、前近代的な精神論が根強く残るプロ野球。
「権力欲」「保身」「不安」

指導者の人間的な弱さがあります。それを生む親会社の事情もあります。


日本の球団は、新聞社の販売促進で設立された歴史があります。
高尚な理念よりも“社業との関係”が重視され、経営には編集幹部や野球の非専門家が多い。「野球のプロ」が経営しているとは限らない。

球団強化よりも、取材やPRのため、財界とのつながりが優先される。
この構造が組織を縛り続けています。

新聞社の球団経営

私も球団を持つ2つの新聞社に勤務しました。

球団幹部の多くは編集局幹部。運動部出身の球団社長もいましたが、ほとんどはそれ以外。社会部出身者も多くいます。

編集局内で、幹部から私たちにどの監督がいいか聞かれることもありました。

二刀流のN選手

ドラフトも地元重視の時もありました。二刀流のN選手をくじで一位獲得した時は、編集局内は歓声が沸き、社員は大きな拍手で喜び合いました。

新聞社にとっては、人気球団を所有していることが重要であり、社のPR、財界との付き合いとしての役割が大きい。選手や監督だけでなく、球団の在り方にも問題が内在しています。

余談ですが、私が社会部デスクをしていたとき、高校野球特集のインタビューでN選手は斜に構え、使えそうな受け答えをしてくれず、頭を抱えた記憶があります。

今の球団本部長は社会部遊軍キャップや経済部長を歴任。私と社会部で一緒でした。

着任後はチームを強くしようと奔走し、変わる気配を感じます。

球団経営にメスを入れ、マスコット、グッズ、動画配信、チアの活動、球場でのイベントも強化し、多くのファンを呼び込もうと必死です。

📉企業も球団も、同じ病を抱えている

プロ野球も企業も“現場より上層”に問題があるのは同じ。

会議で声の大きい人の意見が通り、データや提案を無視。正しい方向に努力する人ほど苦しむ。

🪞まとめ:プロ野球から学ぶ「組織のリアル」

プロ野球の監督の動きや選手の姿勢は、私たちに多くの示唆を与えます。


監督の思考や行動パターンが分かれば、防げることもある。相手チームの監督の作戦にヒントがあることも。私たちはゲームからそれを探っている。

理不尽な中でも自分を保ち、前に進む選手たち。
彼らからも勇気をもらっているのです。

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シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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