「パワハラ型リーダー」に罪悪感はない。サントリー会長辞任の裏にある「新聞記者が知る」組織の病理

fourier1

サントリーホールディングスは2025年8月末、当時の会長の辞任を発表しました。理由はサプリメント購入をめぐる警察の捜査。会長という立場にふさわしくないと判断されました。

この会長は「45歳定年制」の提言や、ジャニーズ問題での発言などで注目を集めた。大胆な経営手法は評価される一方で、社内外に強い反感を招いた。そのため「辞任は当然」という声も少なくありません。

私の会社や以前いた新聞社にも同じタイプをよく見かけました。

共通しているのは共感性のなさ。ドライに仕事ができる一方、部下が苦しんでいても気にしない。

目的のために人をつぶしてものし上がっていく。やがて周りの不満が募り、最後には破綻します。

このような職場にいたら持ちません。

独立できるスキルを磨いたり、転職を考えたりと選択肢を広げるべきです。

具体的に見ていきましょう。

共感性ゼロでも出世する?パワハラ上司の特徴

企業には、強引さで突破するリーダーが存在します。彼らには以下の特徴があります。

  • 共感性がなく性格に偏りがある
  • 他人の目を気にせず大胆な行動ができる
  • 成果を出せば「頼れるリーダー」と評価される
  • その裏で部下を切り捨て、恨みを買う

交渉が成功し、業績が伸びると「カリスマ経営者」として持ち上げられる。
裏では、気に入らない部下をバッサリ切り捨てる…。
――あなたの職場にも“成果だけで評価される上司”いませんか?

末路は評価180度転落|パワハラが暴かれる瞬間

これは企業だけでなく、新聞社などの報道現場でも見られます。

社会部デスクが、部員や記者に無理難題を突き付けるケース。

怒鳴ったりなだめたりしながら部下を動かし、成果を自分の手柄にして昇進。

犠牲になった若手記者がうつ病や体調不良で休職しても気にならない。

ある地方総局では、複数の若い女性記者が疲弊して出社できなくなりました。

総局長は「こんな使えない奴はやめたらいい。もっとまともな記者をよこせ」と本社に要求した。異常事態に社は双方から聞き取り調査をしました。

総局長はパワハラと認定され、職を外されました。それでも本人はパワハラを認めません。この件を境に彼の評価は180度変わりました。

同じようなタイプは社内のあちこちに生息しています。

創業者ファミリーなら止められない?社員の選択肢は2つ

強引なリーダーは、企業だけでなく政治家や映画監督、トップ芸能人にも見られます。彼らは「自分がひどいことをしている」という自覚がなく、強いカリスマ性で人を従わせます。その影響で、多くの人が犠牲になっている。

私が勤務していた地方都市では、メーンロケ地として新作映画が撮影されました。タクシードライバーの孤独や葛藤を描いた作品で、地元観光協会や映画支援団体が全面協力し、ロケ地巡りのパンフレットまで制作していた。

それが監督のパワハラやセクハラが明るみに出て、公開直前に全国での上映が中止になりました。

地元の人たちが映画にかけた時間や資金は無駄になり、損害は計り知れない。

加害者の監督は、被害者や周りの人たちへの想像力が欠如しているとしか思えない。映画界の独特な世界観があるのでしょうか。

このタイプの人は、多くの人を巻き込むような仕事をしてはいけないと思う。

自分を守るためにできること|副業・転職・スキルアップ

サントリーの場合は「雇われ経営者」だったため辞任させることができました。しかし、もしこれが創業者ファミリーであれば、社員は逆らえません。社員の選択肢は「トップに従う」か「会社を去る」しかないでしょう。

まとめ|リーダーは変えられない。でも自分は変えられる

成果を出しても部下を犠牲にするリーダーの下では長く働くことはできません。体やメンタルを壊してしまう。

会社のトップや組織文化を一人で変えるのは難しい。であれぱ、会社を去ることを考えた方がいい。


でも、独立できるスキルを磨いたり、副業や転職で選択肢を増やしたりすることはできます。

このタイプのリーダーを登用し続ける会社は、転職した方がいい。
強引型リーダーの下で消耗するか、自分の未来を守るか。
選ぶのは、あなたです。

合わせて読みたい
職場で自分を守る方法|なんで謝らなければならないの?悪いのはそっち
職場で自分を守る方法|なんで謝らなければならないの?悪いのはそっち
合わせて読みたい
合わない上司との付き合い方:パワハラ型・価値観の不一致型との向き合い方
合わない上司との付き合い方:パワハラ型・価値観の不一致型との向き合い方
合わせて読みたい
プロ野球に学ぶ“ダメ上司の法則”──あなたの職場にもいる、あの監督タイプ そこにヒントが
プロ野球に学ぶ“ダメ上司の法則”──あなたの職場にもいる、あの監督タイプ そこにヒントが
ABOUT ME
シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
主要マスコミに勤務。記者、デスクとして東京、大阪、地方での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
Recommend
こんな記事も読まれています!
記事URLをコピーしました