転職前、やる気ゼロの私が学んだ「去り際の過ごし方」体験記

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転職が決まった途端にやる気が消えた

モチベーションがどうしても保てない。

転職などで今の職場をまもなく去ることが決まっているときのことです。

どうせ、頑張っても意味がないし、あとのことは知らない。不満があるからやめるので、それは当たり前のこと。

果たしてそうでしょうか。

私の場合、そのまっただ中にいます。次の転職先が決まったとき、正直「もう頑張っても意味がない」と思ってしまいました。

次の準備で頭がいっぱいで、今の職場に気持ちが入らないのです。

新しい挑戦に気力を持っていかれる毎日

あと数か月残っていますが、次の仕事に向けて準備を始めました。サイエンスコミュニケーターを目指して学術誌を読み、講演会に参加、大学理学部聴講生の申請手続きをしています。ノートパソコンを購入し、ブログも始めました。

それだけで、ぐったり。

仕事への集中力が切れ、ミスも増えてきた

無理に仕事を広げることはしませんが、それでも、会社ではうっかりミスが増え、忘れ物までしてしまう始末。さすがに「これはよくない」と気づきました。

私の場合、今の会社幹部(今は退任しています)を経由して転職先の会社を紹介してもらったのでなおさらです。

よい印象を残したまま、去った方が無難です。

思い返せば、過去の転職のときも似た経験をしています。幸い大きなトラブルはありませんでしたが、去り際に変な印象を残さなくてよかったと心から思います。

社会は狭い、去り際の印象は残る

30年以上前になりますが、Y社をやめて今の社に移ってから、同社の記者らと現場や記者クラブでよく会いました。

大阪では、Y社の府政キャップの元先輩に同社の記者室に呼ばれて、なんでやめたのかとしつこく聞かれました。当然、本当のことは言いません。

東京でも地方でも同期や後輩らに会いました。厚生労働省の記者クラブや地方支局にもたくさんいました。あまりひどいことをしてなければ、その社の人たちとの関係は悪くなりません。

社会は思った以上に狭い。元同僚や上司に別の立場で再会することもあります。不満をぶつけて去るのではなく、なるべく静かに、自分のためにきちんと去ることが大切だと実感しました。

過去の転職体験からわかったこと

今の私は、好きなことにだけ集中しがちな性格を自覚しています。「苦手なことでもそこそこ集中する訓練」として、残りの時間を過ごすしかありません。

会社の複数の幹部が代わったことで、私の立場も大きく影響を受けました。そのことに不満はありますが、自分で変えられることではないので仕方ありません。気持ちを切り替えるしかありません。

お別れの挨拶も面倒に思うかもしれませんが、将来の自分のために、最後までやり切るつもりです。

まとめ

転職が決まった後は、どうしても「今さら頑張っても意味がない」と感じやすいものです。けれども去り際の印象は、次の職場やキャリアにも意外な形でつながってきます。

不満をぶつけるよりも、自分のために「最後まで整える」意識を持つことが大切です。きちんと挨拶をして去れば、再会した元同僚とも気持ちよく付き合えますし、業界内での評判も守れます。

転職準備と並行して「集中力の訓練」だと割り切ることで、好きでない仕事にも取り組む力が少しずつ身についていきます。これは新しい環境に移ってからもきっと役に立ちます。

去り際を大事にすることは、次のキャリアをスムーズにする最初の一歩なのです。

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ABOUT ME
シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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