今の仕事をやめたいなら転職も選択肢に|ブラック企業から抜け出す判断基準

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「この職場、もう限界…」と感じたとき、我慢して続けるべきか、それとも辞めて転職すべきか。

私自身、大手新聞社から別のマスコミへ転職した経験があります。そこで感じたのは、逃げることは恥ではなく、生き残るための選択肢だということです。この記事では、私の体験をもとに、転職を考えるべきサインと注意点をお伝えします。

合わない職場は必ずある|探せば別の環境が見つかる

前職では新人として地方支局に配属され、泊まり勤務や2時間おきの警戒電話を毎日させられました。

事件事故があれば必ず現場に行くのは年次の低い私の役目。先輩の夜勤、泊りの両方の業務を押し付けられました。

このままでは心身ともに壊れると感じ、転職を決意しました。

軍隊のような社風とその危険性

社風はまるで軍隊。

上層部が視察に来れば、支局長は本社幹部らを神様のようにもてなす。新聞社の内幕を題材にした映画のワンシーンのようでした。

入社1年も経たないうちに同期が過労死しました。私も血圧が180まで上がり、めまいや耳鳴りに悩まされました。

支局デスクとともに支局員もパワハラ系でした。まるで甲子園常連校の監督と上級生の関係のように新人への暴力としごきを容認していました。

私が泊りのとき。出前で頼んだ定食をソファーセットの机で食べていると、二つ上の先輩支局員から机ごとお盆をひっくり返されました。新人らを殴るけるは日常でした。

そんな時、他社で楽しそうに働く記者を見て、「社風が違えば働き方も変わる」と知りました。

「辞めるのが遅い」と言われた経験

私は1年あまりで今の会社へ転職。

数年間で同期記者の20人中7~8人がすでに辞めていました。最初にやめた同期からは「お前は辞めるのが遅い」とたしなめられたほどです。

彼とは10年ほどして転職先の会社でばったり会いました。2回目の転職で、私の今の会社を選んだそうです。

さらに前の会社で私の机をひっくり返した先輩も移ってきて、再び同じ職場で働くという予想外の出来事もありました。

マスコミ業界の狭さを痛感しました。ちなみに先輩は転職後も後輩記者らとトラブルが続き、危ない出来事もありました。

転職を考えるときのポイント

  • 自分の健康が脅かされているか(高血圧、睡眠障害、メンタル不調など)
  • 職場文化が自分の価値観と合わないか
  • 成長の見込みがないか
  • 他に選択肢があると知っているか

特に、「この職場しかない」と思い込むと身動きが取れなくなります。

複数の選択肢を持つことは精神的な支えになります。

逃げるのは恥ではない

転職は「逃げ」ではなく、生き延びるための戦略です。

ブラック企業で消耗し続けるより、自分に合う環境を探す方が、長期的にはキャリアにも人生にもプラスになります。

「好きな職場を求めて動くことは恥ではない」

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シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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