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なぜ、最初から教えてくれなかったのか

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プライバシー

このブログでは、職場をめぐる問題や出来事、転職について、私の体験を通して皆さんに発信していくのが主なスタイル。それぞれの場面で、考えていければと思う。その一つに○○障害やグレーゾーンがある。

私が支局長をしているとき、若い男性支局員が高校野球の取材中に倒れ、病院に運ばれたことがあった。検査で異常はなかったが、野球で同時になされる複数のプレーに混乱して気を失ったという。写真撮影や記録記入もあり、許容範囲を超えてしまった。彼は「高校野球はやりたくない」と訴え、それに従うことにした。

別の職場では、○○〇〇と診断歴のある若い女性部員が、女性デスクの指示に悩んでいた。手順をすべて示されないとわからない。二つのことを並行して行うことができず、音にすごく敏感。デスクは事情を知らず、育成のため、考えてレイアウトや見出しをつけるよう何度も求めた。

部員にとっては苦手な分野。精神的に追い込まれ、上司に職場の配置換えを願い出た。後から診断歴を知ったデスクは「なぜ、最初から教えてくれなかったのか。やりようがあったのに」とうなだれた。会社はどうして最初にデスクに伝えなかったのか。そこにはプライバシーの問題があった。

個人的なことを本人の了解なしに職場で○○〇〇を明かすことは法的に問題になる可能性がある。デスクがそれを知らないのも業務に支障をきたす。このミスマッチが本人や周りを精神的、肉体的に疲れさせ、休職者が増えていくことになる。

どうしたらいいのか。まずは公表していいか部員本人の了解をとるよう理解を求めるべきであり、担当デスクには部員の特性や苦手なこと、できる範囲をきちんと伝えてあげるべきだろう。間違い探しや単純作業は得意であり、そういう仕事を依頼することはできた。状況に応じて柔軟に取り組むことが職場を守ることにつながるはずだ。

ABOUT ME
シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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