職場のパワハラ上司は変わらない。耐震偽装事件から考える“理解不能な人の思考”

話しても無駄かなと思った瞬間
人と人は必ずしも理解し合えるわけではありません。特に「考えが根本から違う相手」には、どれだけ話しても平行線のまま。私も職場でそれを痛感しました。
パワハラ上司は変わらない理由
社内には、パワハラを繰り返す支局長やデスクがいました。問題が明るみに出ても彼らは認めません。
なぜなら、自覚がないからです。パワハラ研修を受けても理解できず、態度が変わることもありません。ただし「昇進や昇給に響く」と分かれば一時的に行動を抑える場合はあります。
ドラマと現実の違い
ドラマでは、加害者が悪事を認めて謝罪するシーンが描かれます。しかし現実にはそんなことはありません。制作者は「加害者も視聴者と同じ感情を持っている」と仮定して脚本を書きますが、現実はもっと冷淡です。
耐震偽装事件が示す「罪悪感なき加害者」
2005年に発覚した耐震偽装事件では、一級建築士のA氏が耐震強度を偽装しました。データを改ざんし、鉄筋を減らすことでコスト削減を図ったのです。
国会での証言を聞く限り、A氏には罪悪感がほとんど感じられません。周囲に求められるまま、生活のため違法と知りながら偽装を続けたことが明らかになりました。
コスト削減を指示したデベロッパーや偽装を見抜けずに建築確認を承認した民間検査機関なども関与していました。ちなみにデベロッパーが依頼した弁護士事務所は、私の会社の自社ビルに入っていました。
もし会社の幹部がこんな人なら?
私もA氏の自宅を取材しましたが、彼の人間性は見えてきませんでした。ただ超高級外車だけが強く記憶に残っています。ちなみに
もし自分の勤める会社の経営者や幹部がこのようなタイプだったらどうでしょう。ホラーのような話です。彼らが変わることを期待するのは無理です。選択肢はただひとつ。転職を考える時期に来ているのです。
転職判断チェックリスト(3つ揃ったら“動く”)
- 健康が削られている(睡眠・血圧・通院が必要)
- 是正ルートがない(人事・労基・上席に相談しても改善ゼロ)
- 市場での価値が頭打ち(スキル・役割が更新されない)
この3つが3か月以上続くなら、社外選択肢の情報収集を始めます。職務経歴書の更新、リファレンスの整理、業界人脈の棚卸しから着手しましょう。
今日からできるミニアクション(5分で着手)
- 直近30日の指示・合意メモを時系列で一本化
- 毎週の週報テンプレを作る(事実→影響→相談事項)
- 自分の市場価値KPIを3つ決める(資格・実績・外部発信)
- 可能なら人事/産業医へ一次相談(記録を残す)
まとめ:変わらない人に未来を賭けない
「話してもムダ」な相手に感情をすり減らすより、構造と記録で自分を守り、外の選択肢を増やすことが現実的な解です。理解し合えない前提で設計し直せば、仕事の再現性は上がり、キャリアの自由度も増します。
