新聞社で働く女性記者おすすめの服装は何?決まりはあるの 職場別にわかるリアルと注意点
新聞社で働く女性記者にとって、服装は単なるファッションではなく「取材の一部」です。
動きやすく、清潔感があり、相手に不快感を与えない――そのうえで現場に合ったスタイルが求められます。
新人の中には「何を着たらいいの?」と悩む人も多いでしょう。
多くはパンツにジャケット、シャツのスタイル。動きやすく相手を不快にさせない服装をチョイスしているからでしょうか。
私自身、新聞社に長く勤務し、傾向はあると感じていました。どんな服を選んだらいいのか。担当部署ごとに女性記者の服装を見ていきます。
国会・経済部系:スーツで“信頼感”をまとう
「スーツを着るのは相手に信頼されるため」
国会や都庁、経済団体、企業、県庁、市役所を担当する女性記者はスーツの上下が定番です。グレーや黒など落ち着いた色が中心。
政治家や知事、教育長、議長、幹部職員らを取材するため、信頼感のある硬い服選びになっています。きつい香水は、あまりつけていません。髪形も短いか束ねてまとめています。緊張感のある取材現場に合っているようです。
テレビ局の女性記者は、放送を意識して華やかさを重視。
長い髪にブランド系の服を着る人も少なくありません。新聞社と対照的です。

警察・検察担当:タフな現場に耐える“実用性”
警察、検察担当は、長く着ることができる丈夫な素材を選んでいます。災害、事件現場などで雨風、猛暑、雪など悪条件にさらされます。長時間、自宅に帰れないこともあります。勤務内容に合わせて服を考えています。
運動部:スポーティーで親しみやすく
運動部はポロシャツにスニーカーのラフな格好。フットワークがよくグランドで似合うことを考慮しているからでしょう。
監督やスポーツ選手に好感を持たれることも意識しています。
教育・文化部:少し個性をプラス
教育報道部や文化部は、学校の先生や作家、芸術家に寄せた服装をしているイメージです。個性的な眼鏡やアクセサリーを身につけたりします。

地方支局:地域になじむ“地味め”スタイル
「スニーカーを履くのは走るため――事件現場では秒単位が勝負だから」
地方支局の女性記者は自由ですが、多くは地味。地域の催しや警察署、火事、村役場、高校野球、お祭りなどの取材が多く、地元で浮かない格好にしています。青やピンク、白などジャケットの色も自由度は高い。
地方では若い女性が少ないので、言いよって来る取材者やストーカーのような男性もいます。意識させないたためにも仕事では、体の線がはっきり出ないゆったりした服が無難。派手な服装は避けた方がいいでしょう。
多くの女性はコンタクトレンズを使用。ハイヒールではなくパンプスのような底の低い靴を履いています。バッグはカメラ、ノートパソコン、資料、レコーダーなどが入りパンパンです。肩から掛けるタイプやリュックが人気です。
職場で起きた課題と意識の変化
残念ながら、服装や外見に関する無神経な発言が問題となることもあります。
こうした出来事を経て、新聞社内でもハラスメント研修や働き方の見直しが進んでいます。
服装の自由と職場の安全をどう両立するか――今も模索が続いています。
ある地方支局であった話です。50代の男性支局長が、支局で20代の女性記者Aの後ろ姿をじっと見ていました。支局長は「君を見ているよ」と伝えたそうです。その後、Aは外に出て自分の車の中で泣いたそうです。

この話は支局長会議で、支局長が自ら話しました。「黙って見てるより、はっきりと本人に伝えた方がいいと思った」と理由を述べました。セクハラ案件で驚きです。同席した幹部はすぐスマホで録音しました。しばらくして支局長は代わりました。
別の支局では、20代半ばの女性記者Bは、好んで後ろの下半身が露出しやすいズボンを履いていました。かがむとズボンから少しはみ出ました。
ところが、本人は全く気にしてません。取材先のおじさんたちには大人気で、よくごはんをおごってもらってました。
ボディラインがきっちり出る服を好んで着る女性支局長もいました。理由は分かりません。大胆なポーズも取るので目のやり場がありませんでした。
写真部・整理記者:機能性と実務性が第一
本社には内勤の整理記者がいます。取材することはないので、毎日、同じメンバーと仕事をしています。対外的に気にすることはないためか、ポロシャツやトレーナーもいます。個性的なワンピースを着たり、奇抜なファッションを好む人もいます。
写真部の女性は作業着に近いかな。トレーナーにポケットの多いチョッキを着て、下はジーパン。カメラ機材が入った大きなバッグと脚立を持ち歩いています。筋肉質の女性もいました。きゃしゃな人もいて、必死に荷物を抱えていました。
まとめ:服装は“働き方”の表現
女性記者たちの服装は、取材現場や担当分野の違いを反映しています。
「相手の懐に入りたい」「動きやすくしたい」「自分を覚えてもらいたい」「信頼されたい」という意識が働いています。
服を選ぶことから、記者の仕事は始まっているのです。



