サントリー会長辞任にみる「パワハラ型リーダー」の末路と、社員が生き残る方法

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「強引型リーダー」の危うさ

サントリーホールディングスは8月末、会長の辞任を発表しました。理由はサプリメント購入をめぐる警察の捜査。サプリメントの適法性は捜査中ですが、会長という立場にふさわしくないと判断されました。

この会長は「45歳定年制」の提言や、ジャニーズ問題での発言などで注目を集めてきました。大胆な経営手法は評価される一方で、社内外に強い反感を招いていたのも事実です。そのため「辞任は当然」という声も少なくありません。

共感性ゼロでも出世する?パワハラ上司の特徴

企業には、強引さでのし上がるリーダーが存在します。彼らには以下の特徴があります。

  • 共感性がなく性格に偏りがある
  • 他人の目を気にせず大胆な行動ができる
  • 成果を出せば「頼れるリーダー」と評価される
  • その裏で部下を切り捨て、恨みを買う

交渉が成功し、業績が伸びると「カリスマ経営者」として持ち上げられる。
しかし裏では、気に入らない部下をバッサリ切り捨てる…。
――あなたの職場にも、こんな“成果だけで評価される上司”いませんか?

末路は評価180度転落|パワハラが暴かれる瞬間

これは企業だけでなく、新聞社などの報道現場でも見られます。

社会部デスクが、部員や記者に無理難題を突き付けるケース。怒鳴ったりなだめたりしながら部下を動かし、成果を自分の手柄にして昇進していきます。

その結果、若手記者がうつ病や体調不良で休職することもあります。

ある地方総局では、複数の若い女性記者が疲弊して出社できなくなりました。総局長は「こんな使えない奴はやめたらいい。もっとまともな記者をよこせ」と本社に要求。異常事態に社は双方から聞き取り調査をしました。

総局長はパワハラと断定され、職を外されました。それでも本人はパワハラを認めません。この件を境に彼の評価は180度変わりました。

同じようなタイプは社内のあちこちに生息しています。

創業者ファミリーなら止められない?社員の選択肢は2つ

強引なリーダーは、企業だけでなく政治家や映画監督、トップ芸能人にも見られます。彼らは「自分がひどいことをしている」という自覚がなく、強いカリスマ性で人を従わせます。しかしその影響で、多くの人が犠牲になっているのです。

自分を守るためにできること|副業・転職・スキルアップ

サントリーの場合は「雇われ経営者」だったため辞任させることができました。しかし、もしこれが創業者ファミリーであれば、社員は逆らえません。選択肢は「トップに従う」か「会社を去る」しかないでしょう。

まとめ|リーダーは変えられない。でも自分は変えられる

成果を出しても部下を犠牲にするリーダーは長続きしません。もしあなたの会社にも同じようなことが起きていたらどうしますか。

会社のトップや組織文化を一人で変えるのは難しい。
でも、独立できるスキルを磨いたり、副業や転職で選択肢を増やしたりすることはできます。
強引型リーダーの下で消耗するか、自分の未来を守るか。
選ぶのは、あなた自身です。

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シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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