新聞記者と車・国産車それとも外車? 小型車、大型車、スポーツカーどれにする! 

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新聞記者のスタートは、多くは地方支局や支社になります。デスクや支局長になってからも地方で勤務します。どこも鉄道網が発達しておらず、取材や移動で車が必要です。会社には車種の決まりはありません。記者やデスク、支局長たちが好きな車を選んでいます。そこには彼らの個性がにじみ出ているように見えます。

最初の赴任地で乗ったのはワンダーシビック

私の場合、最初の赴任地で乗ったのは1走行距離0万キロに近いワンダーシビックの中古車。どの新人も傷がついてもいいようにと中古車を買うことが多いです。私も支局の関係者の親類の店ですすめられて買いました。乗ってすぐにブレーキなどが壊れ、修理ばかりさせられました。

仕方なく日産サニーの新車に買い替えました。この車も3年ほどでエンジンルームから煙が出ました。リコール対象の車種でした。車はよく調べて買わないと後悔すると痛感しました。

3台目がスズキのジムニィー

3台目がスズキのジムニィーでした。愛知県で東海豪雨がありいたるところで道路が冠水。増水で取り残された人たちも出ました。車高があるジムニィーは、現場まで行くことができ写真を撮り、新聞の最終版に送ることができました。

支局や他社の記者の車はエンジンに水がつかり、使えなくなっていました。水害などに強い車としてジムニィーは役立ちました。記者には人気のある車種のようでした。最近の私は同社のクロスピィーに乗っていました。山道や狭い道路で使い勝手が良かったです。

お勧めできないのが高級外車

お勧めできないのが高級外車。そもそも事件や災害時の被害者取材で、高級車を乗りつけたら嫌がられます。日ごろの取材でも目立ちます。BMWに乗る若い記者もかつていました。今の時代は謙虚さが足りないと見られ、いい印象を与えません。

海外から部品を取り寄せることができず

海が近い都市で勤務するベテラン記者は、イギリス製の黒いジャガーに乗っていました。ところが取材で堤防の鉄の突起物にぶつかり故障しました。コロナの時期と重なったため、海外から部品を取り寄せることができず車は使えなくなりました。部品は半年後に届いたそうです。

新人や若い記者の多くは中古の軽自動車か小型車に乗っていました。色がピンクだったり、ワゴンRだったりと記者らしくない車種を選ぶ人も。スバルの四輪駆動のレガシィーもいました。ただ、彼らにとって車内は、上司や先輩から離れてくつろげる場所になっていたようです。

車種からタイプを読み取れるかも

支局長ではベンツもいました。他社の支局長がベンツだったので、対抗して同じ車種にしたそうです。大型の白いスポーツカーの支局長もいました。赴任地は道が狭く、駐車場から出すのも苦労していたようです。大型のワンボックスカーを愛車にしていた人もいました。

車種選びはそれぞれの趣向や目的があるのでしょう。乗っている車種から記者や支局長らのタイプを読み取れるかもしれません。

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ちほうの

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シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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