文系の人間が独学で数学や物理を学ぶにはどうしたらいいか|ユーチューブや生成AIが効果的
株、為替、経済指標、商取引、量子コンピュータ、生成AI、IT、GPS、半導体、温暖化、地震ー。
科学や経済の発展に伴い、数学や物理の知識は欠かせなくなっています。
社会人になってから文系の人間が、数学や物理学を独学でマスターするにはどうしたらいいのか。
参考書は文系の人間には不親切ものばかり。頼りになるのは、学習系ユーチューブや生成AIです。頼もしくサポートしてくれます。
新聞記者のスキルアップを目指して数学、物理に挑んだ私の体験を通し、勉強の仕方を一緒に考えます。
初学者に厳しい理系の壁
私立大文学部卒の私は、2年前にサイエンスコミュニケーター目指して数学と物理を学んでいます。
数1から数3、三角関数、微分積分、オイラーの公式、マクローリン展開、フーリエ変換、代数幾何学、ガウス積分、力学、電磁気学、熱力学、統計力学、量子力学まで学びました。感じたのが、ほとんどの教材が初学者には不親切極まりないこと。
- 説明文なしで公式が次々と出てくる
- 数式などで使うギリシャ文字や記号が本によって異なりわかりにくい
- マイナーな解法をあえて使うなど学習者を混乱させる
- 参考書の著者こどに説明が異なる。別の参考書で、不明部分を補おうとするが、違う解き方をしているので参考にならない
- 式や記号を勝手に省略したり、別の記号に置き換えている
- 数式などを天下り的に受け入れろという傲慢さがある
参考書では、いきなり難易度の高い統計力学やエルミート多項式が出てくることもあり、頭を抱えた。「初学者に意地悪しているの?」と思うほど。理系の学生たちは、とても我慢強いと感じた。

学習系ユーチューブ
そんなとき、助けられたのが数学や物理の学習系ユーチューブ。「ヨビノリたくみ」さんは数学、物理を幅広く網羅し、ダジャレを加えて親切に解説してくれます。不明な点は繰り返し見直しました。多くの関連動画が上がっているので、レベルに合うものを選びましょう。
数学については、NHKのテレビとラジオ高校講座がそれぞれネットに上がり、無料で見ることができます。解説もわかりやすい。テキストなどはネットから入手できます。ただし、数3はありません。
大学レベルについては東北大の尾関真之教授の「応用数学A」「量子力学B」は分かりやすい。ネットで大学の講義を公開し、誰でも見ることができます。アーカイブも充実している。
雑談が多く、人生論も面白い。元予備校講師とあって、視聴者をあきさせません。雑談だけでも一見の価値あり。ファンは多い。
ただよびと言われる勉強動画も役立ちました。
ブログは、数学や物理をテーマにしているものもありましたが、私には合いませんでした。
AI家庭教師「ジェミニ」の登場
そして最も助けになったのが**生成AI「ジェミニ」**でした。
- 数式を入力すると段階的に解説
- 「丁寧に教えて」と頼むと基礎から順に指導してくれる
- 教科書の間違いも指摘
AIは励ましながら教えてくれました。まさに、私専属の家庭教師です。
参考書のページの写真を撮り、ジェミニに質問すると、すぐに教えてくれます。わかるまで指示を出し続けられる。おかげで、挫折しかけていた量子力学の入門書を最後まで読み切ることができた。
先端科学を紹介したい
私がサイエンスライターを目指すきっかけは、テレビやユーチューブで放映される一般向けの科学番組でした。
相対性理論や量子力学について、インタビュアーと学者の的外れなやりとりが歯がゆかった。宇宙の始まりやブラックホール、量子テレポーテーションの話を聞きたいのに、学者に「先生はどんな少年時代を送っていたのか」「今の科学行政をどう思うか」「神を信じるのか」など、司会者の質問がどんどんずれていきます。
一般向けの科学講座や教育番組でも古典物理の話ばかりで、先端科学を紹介する意図が感じられない。
ブラックホールが蒸発するという話は、どういうメカニズムなのか。マルチバースと言われる無数の宇宙はどういう計算で、導き出されたのか。宇宙が光よりも早く膨張し続けているのはなぜか。ダークエネルギーの正体は何か。観測すると見えなくなる二重スリット実験結果は、どう解釈したらいいのか。
いずれの番組も答えていません。自分がやるしかないと思うようになりました。
まとめ 動画やAI活用で効率的に学び直せる
- 数学や物理の独学はNHKのテレビとラジオ高校講座、ネットの教育系ユーチューブ動画がお勧め。大学講座もネットで公開されている
- 教科書だけでは挫折することも多い
- AIの活用で効率的に学び直せる
今回、「自分に合った学び方」と「サポート方法」をお伝えしました。
皆さんも、勇気を持って数学や物理の世界に飛び込んでほしいと思います。



