国立大学で物理学を学び直す決意|サイエンスコミュニケーターへの第一歩
サイエンスコミュニケーターを目指して大学へ
国立大理学部物理学科に聴講生として入学することができました。先日、入学金を収めました。サイエンスコミュニケーターを目指す私にとっての第一歩。
授業は10月からです。先端の理論や観測の情報を収集し、院生や学生らと議論して理解を深めることが期待できます。ようやく望んだことが始まります。
大学では「量子力学Ⅰ」と「一般相対性理論」を選択しました。ホログラフィー原理や超弦理論を学びたかったのですが、学部生には講義がありません。
院生からになるようです。しかし、大学内での特別講演や他大学の講演情報も得られ、教授ヘの質問が認められています。大学院生による学習相談も週1回、設けられています。
理学部からは素粒子物理学などの分野でノーベル賞受賞者を複数人輩出。どんどん活用してサイエンスコミュニケーターの能力を伸ばしていきたいです。
なぜ大学で学び直すのか
大学にしたのは、他では先端物理学は学べないと実感したからです。

科学館に行きましたが、小学生や中学生を教える展示や解説は豊富ですが、ニュートンの万有引力程度の紹介にとどまります。その時代に発見された微分積分や力学はほとんど出てきません。
ノーベル賞受賞者の部屋もありますが、詳細を省いた展示で終わっています。専門学芸員も展示以上のことは教えてくれませんでした。
県立図書館に行きましたが、本は古いものばかり。書店に行くと、量子力学の本は並んでいますが、内容は著者の独特の言い回しや不親切な説明ばかりで、よく分かりません。
本ごとに使用する記号や式が違い、説明もなしに未知の公式や定理をどんどん入れてきます。初学者のことはほとんど考えていないようです。
文化センターなどでは、著名な素粒子物理学者の講演もありました。内容は一般向けで、初歩的な内容です。講演用に作られた映像で時空を超える主人公を見せられたのですが、理解が深まるものではありませんでした。
撮影の苦労話を聞かされてもピンときません。講演後の質問も数分間だけ。まともな答えは返ってきません。「簡単に説明できないので次の機会に」で終わらされてしまいます。
物理系ユーチューブも見ました。一部は役立ちましたが、限界があります。知りたいところや疑問に思たことは、コメント欄に質問しても返ってきたことはありません。著名人が専門家にインタビューする動画もありますが、質問者がピント外れのことばかり聞いていて理解に役立ちません。
大学で得られる環境と期待
大学に行くことで、これまでのフラストレーションは解消できそうです。
私たちの存在や考え方への影響を宇宙物理から解き明かしたい願望があります。
宇宙と人類のつながりを伝えたい
素粒子が集まって星になり、星の爆発と誕生を繰り返して新しい元素が次々と生成され、銀河になっていきました。長い年月をかけて私たち人類にたどりつきました。その言葉通り、私たちは宇宙のかけらからできています。
宇宙はどこから生まれたのか。私たちの宇宙の原理は何か。そしてどこへ向かい、人類はどうなっていくのか。学びながら伝えていきたいと思います。

