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リーマン物語②

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異変の始まり

  • 異変の始まりは、2年前のいずれも社会部出身の集局長と局次長の地方への異動だった。局次長については次期編集局長になることが直前まで決まっていた。私は社会部の同僚らに社内の変化について飲食の席などで聞いてみた。返ってきたのは「普通の異動でしょう」「また本社に戻ってくるはず」との答えだった。局次長と親しい社会部デスクや部員に聞いても同じだった。その後、専従の社会部長はいなくなり、別の局次長が1年間、兼務となった。さらに2年近くかけて社会部のニュース面のデスクや遊軍キャップは地方支局や総局、支社などに出され、代わりに生活部、運動部、教育報道部らの出身者がニュースデスクになった。社は既存の社会部を解体しているように見えた。本社幹部に近い社員にも同じことを聞いてみた。彼は酒の席で言われていることと前置きしつつも、会社のオーナーが社会部出身の編集局長が力を持ちすぎたことが気に入らず、彼の力を弱めるため地方に出したということを教えてくれた。代わりについた整理部出身の編集局長は社内報で「私にしかできない改革をする」と宣言した。その言葉通り、社会部の弱体化が進められている。
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シュレディンガー
シュレディンガー
報道記者
マスコミに勤務。記者として東京、大阪での取材経験あり。最近はサイエンスコミュニケーター目指して宇宙物理や量子力学を学んでいる。
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